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資源がない!? 人材がない!? 資金がない!? 
“どんなまちにも使える”


作成にあたって 活性化したまち、小野路 活性化とは何か--地域の意識変革 持続可能社会のモデル都市---
25のフットパスコースを持つ町田
売れるマップ
フットパスとは フットパスによるまちづくりの公式 フットパスを作ってみよう 日本フットパス協会の役割 あとがき

● まえがき

・フットパスとは何か

 必ず最初に「フットパスとは何か」と聞かれる。
町田市やマスコミの間では、「森林や古い町並みなど、地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くことができる小道」という定義が定着してきた。 イギリスの湖水地方の美しい景色の中、緑の小道を三々五々リュックを背負った人々が歩く姿を思い描いていただきたい。これがフットパスのイメージである。

 自然の中を五感で楽しみながら歩く発見と癒しのウォークである。
他のウォークとの大きな違いは、フットパス・ウォークは自分の健康や楽しみのためだけではなく、歩く地域にも多くの波及効果を及ぼして活性化をもたらすことができることである。また、都市部と農村部、地域と地域を繋ぐ力があり、日本に新しいネットワークを立て直す力があると考えられている。
 イギリスではあるロングトレイル(長いフットパス)では、年間30億円という経済効果も出ている。行き詰っている日本を立て直す起爆剤や潤滑油として、今、熱い視線が注がれているのである。

・不安ばかりの日本
 
 今の日本は不安ばかりである。中国餃子に始まる食の安全、低い自給率、職もなく荒れる若い人と行き場のない後期高齢者、勝組と負組の二分化社会、取り残された7900もの限界集落と荒れた自然、取り残される日本外交。
高度成長期を経て“お金”だけを追求してきた資本主義経済の様々な問題点が表面化した時代になった。このままでは日本は物心ともに崩壊してしまうのであろうか。

 今や低成長でも人間の生きる速度に合った、地に足のついた経済社会の再建が望まれる。
まず、食の安全の問題である。食の安全をつきつめていくと、自分の目で確かめることができる安全な農業に都市住民が参加することが一番の方法であるし、今の社会状況では都市住民が多かれ少なかれ農業に携わらなければならない日が来るのも遠くないであろう。これによって自給率が高められ、地方と連携を強くしてパイ自身を大きくすることができるならば、国の底力を蓄え、有事の際にも余裕を持って行動できる国になるであろう。
次は限界集落など地方の活性化の問題である。地方を魅力ある地域にすることによって都市住民や若い人にも日本のすみずみの地域で生活の場が与えられ、これによって勝ち負けではない優しい社会が実現するのではないか。さらにこれらの新住民が首都圏まで出向かずに満足のいく生活をするために、質の良い商業施設や大中小企業がこれらの地域の近くにある中小都市に発達し、環境に適応する新都市型の商業再開発もできるのではないだろうか。こうすれば、秀でた環境に接しながら都市のライフスタイルも得ることができて、こんなハイセンスのまちならば、人材も情報も資金も集まり、医者も来るだろう。
中国やインドの進出を怖れたりうらやむことはない。
本当の先進国になろう、人真似でない自分らしい国になろう。日本は今こそ成熟社会になることが望まれている。

・不解決への糸口−フットパス
 
 しかし八方ふさがりの日本。どこから手をつければいいのであろうか。
こんがらがってしまった玉でも糸口を見つければスルスルと1本の糸に収斂できる。この糸口として私たちが15年の活動を通して発見したのが「フットパス」である。
 フットパスの発祥地イギリスでは、どんなまちでも内外にフットパスが整備されていて、市民が歩くのを楽しんでいる。約100年前、産業革命で疲労した労働者が、貴族に囲い込まれてしまった国土をせめて歩かせてほしいと人間としての要求を求めた運動の結果勝ち得た権利で、イギリス全土に小道網が整備されている。牧場や緑地など私有地の一部を市民が通行できるようになっていて、全国のフットパスを紹介したマップが整っており、イギリス中を隅々まで歩けるようになっている。世界中からツーリストが訪れ、観光立国イギリスを築いている。ピーターラビットゆかりの湖水地方やコッツウォルズのフットパスコッツウォルズのチッピンカムデンは日本でも有名であろう。 
今日本では北海道や東北、関東、東海、関西など全国で、このフットパスに希望を見出す地域が増えている。首都圏では環境保全の観点から、また過疎化に悩む地方からは行き詰った観光や郷土再発見のまちづくりに対して光明を与える策としておおいに期待されている。

・フットパスの活性力

 なあーんだ、エコツーリズムか。そんなのもうどこでもやっているし、あまり成功していないよ。という声が聞こえるようである。 今や地域を歩くイベントは陳腐化しており、まちづくりへの効用もそれほどあがってはいないようである。
しかしフットパスは特別なのである。
私たちは過去15年間多摩丘陵でフットパス・ウォークを主催してきたが、多くの人を引き寄せ、リピーターを作り、地元の意識をも変革させ、まちづくりを推進する力になることを目の当たりにしてきた。フットパスの先進自治体の1つである甲州市の担当者三森氏はフットパスには、理性ではなく感性に訴え、ひとを惹きつけてやまない不思議な「魔力」があると言う。甲州市ばかりでなく、フットパスの恩恵を受けた自治体の担当者はそのまちづくりへの「魔力」を実感しており、次第に全国にフットパスによるまちづくりが浸透しつつある。
フットパスがまちづくりへ効果を発するにはいくつかのノウハウがある。そのノウハウさえクリアすればどんな地域においてもフットパスはまちづくりを成功させる公式になることができる。そのノウハウをお伝えしようと町田市、長井市、甲州市、北海道の黒松内町などのフットパス自治体は今年2月に「日本フットパス協会」を設立し、希望の自治体やNPOにフットパスをきっかけとするまちづくりを広めていく計画である。
フットパスの公式を当てはめると、近隣や首都圏の都市から、都市住民が地方に通うようになり、地元と一緒に農業を再生し、地産地消による安全な食物供給と気持ちよく居住できる近隣都市空間の整備、そして産業の活性化を伴ったまちづくりができるのである。
フットパスの観点からすれば限界集落には資源はいっぱいある。
フットパスの最も大事なノウハウの1つは、景観が大事ということである。良い景観を繋いだコースには多くの人が何度も訪れる。限界集落には里山など日本の従来の素晴らしい景観が残る地域が多くあり、伝統農業も残っている。緑や景観、伝統農業という資源を活かしたまちづくりができれば、生物多様な環境と地域経済がかみ合った持続可能な社会が日本全国に構築されることになろう。明るく豊かな日本の将来を子供達に残そう、これが「日本フットパス協会」に託された願いなのである。
      
フットパスによるまちづくりの公式前書き及び本文
フットパスによるまちづくりの公式表紙及び目次

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