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<第3回>晩秋の小野路…多摩のふるさとを往く (2005.11.26) <フットパスまつりご案内へ戻る
2005年11月26日、朝9時半。集合地の小野路宿緑地に鶴川駅からバスで来られた第一弾の方々が到着され、受付開始です。

天気は快晴、紅葉の小野路のフットパス、楽しんでいただけるといいのですが。期待が高まってきます。

本日の順路案内

コースタイム

11月下旬ともなると歩くには清清しい最適な気候ですが、朝晩はもう冷えます。朝早くからいらした参加者が陽だまりで後続を待っておられます。

“おもてなし”をテーマとする「フットパスまつり」なのに、朝から寒い思いをさせてしまっては申し訳ない!
佐伯リーダーの指揮でウォーキング前の準備体操をするうちに、後続のバスが到着し、いよいよ開催です。
「第3回フットパスまつり—小野路コース:晩秋の小野路-多摩のふるさとを往く」開会式。

みどりのゆび神谷事務局長のウエルカム・スピーチ。

「小野路にようこそ」
参加者は90名。

フットパスまつりも3回目ともなると、ほとんど広報活動なしても100名前後の方が来てくださるようになりました。
次第に都心や遠くからも来てくださる方が増えています。
今回は、勝沼町(合併して甲州市)から役場の方やNPOの方が多数朝早くからマイクロバスで参加してくださり、感激!
東京よりはるかにすばらしい景観をお持ちのはずの勝沼の方々には小野路の里山はどのように映るのでしょうか。
今度はこちらが勝沼を見にうかがいたいものです。
多摩丘陵を紹介しています。

多摩丘陵は、北は多摩川、西は境川に囲まれたいるかの形をした丘陵です。
小野路はその目のあたり、多摩丘陵の中でもとりわけ里山の景観が、里山の生活と共に残っている貴重な癒しの里です。
「皆さんの前にある道は新選組が江戸から小野路に天然理心流の稽古にやってきた布田道です。ここの景観は新選組も見た景色、幕末から変わりません。
80歳になる島野のおばあちゃまが、私が嫁に来てからまったく変わっていないとおっしゃってます」と説明する神谷事務局長。
小野路城の山が見えます。

小野路のフットパスはこの山を越えて小山田、相原、高尾、津久井へと繋がります。里山の快適な山道をずっと繋げて歩いていくことができます。
町田市北部丘陵振興課、笠原さん。

この地域は、もと小山田・小野路西部の区画整理地域として都市整備公団による宅地開発が進められようとしていたところですが、今は町田市は、ここを町田市の環境的な資源と考え、農と緑の地域として保全しようとしています。
ここは町田市では、北部丘陵と呼ばれ親しまれており、農と緑の地域にするために町田市は「北部丘陵振興課」を特設して活動しています。
「みどりのゆび」では北部丘陵課などと一緒に日本フットパス協会を設立したいと考えています。
町田市公園緑地課、木田さん。

公園緑地課は町田全体の緑を守っています。あまり知られていませんが、町田市には緑地保全基金があり、これを工夫して、かなりの丘陵の緑が確保されてきました。丘陵の傾斜地など売買を考えるときには、最初に市に相談していただけると助かる緑地も増えるかもしれません。
しかし、基金もバブル以後は減る一方です。緑地を購入する場合、自治体の緑地保全基金を利用することが最も有効です。国からの助成や期間的猶予などをうまく利用すれば、民間が購入する場合よりも多くの緑地が購入できるからです。
「みどりのゆび」では2003年に30万だけですが、マップの売り上げや皆様のカンパから町田市の緑地保全基金に寄付しました。
フットパスまつりの開催仲間、相原のNPO法人夢連の事務局長諏訪さんよりウエルカム。

地元の地主さんたちが主体となって進める保全NPOです。相原のフットパスまつりは11月3日に行われました。
相原は古くは代官が身を賭して共有地を守ったり、民権思想家が新しい町田を開いたり、自由や保全の歴史を持つセンスのあるまちです。
今年もう1つの仲間、津久井は秋の行事が忙しくて、紅葉の津久井を是非お見せしたいといいながら、日にちがとれませんでした。
大犬久保の分岐点。恵泉の農場方面にむかいます。

きょうのご案内は歴史古街道の専門家、宮田太郎先生です。
先生のお話は若さとロマンに溢れ、朝日カルチャーや近畿日本ツーリストなどあちこちの歴史ウォークでひっぱりだこです。
先生によると、小野路は鎌倉と国司府中を結ぶ古街道と、江戸と結ぶ個街道が交差する、古街道の集積地です。
この小野路にも素晴らしい古街道の跡が大変いい状態で残っています。
恵泉女学園との分岐点です。(小野路・大犬久保のY字分岐点で)

左(上の段の道)が落合村(現在の多摩センター付近)から鶴川の大蔵村に続いていた古道です。
右(下の段の道)が後に新撰組となる近藤勇や沖田総司が甲州街道布田宿(今の調布付近)から小野路村へ剣術指南に通っていた出稽古の道です。
恵泉女学園大学の有機農場で

この辺りがちょうど歴史的に重要な二つの古街道(@防人が歩いた古代東海道A源頼朝や足利尊氏が往来した鎌倉古道)に挟まれた谷で、未知の遺跡がたくさんまだ眠っていそうな場所。実際に古道の踏み跡が崖の壁に幾つも断面として露出しているのです。
また、
宮田先生の歴史古道のお話。
近くに墓地建設が始まり、ちょっと心配です。
鎌倉古道跡から大犬久保へ(恵泉女学園から大犬久保に降りる山道。)

小野路の宿(しゅく)裏手の山城は古くからの鎌倉古道の関所跡とそれにかかわる砦(とりで)跡とみられる痕跡があります(仮称:小野路関屋(せきや)城)。
はっきりしているのは二重の空掘と大小様々な削平段で、西側の小野路城や野津田の砦跡群と合わせて考えると、いかにここが中世の交通の要衡に当たっていたかがわかるのです。
落ち葉でフカフカの気持ちのいい道になっています。これこそフットパスです。
山道を降りて、宿緑地に戻ってきました。ここまで30分のコースです。
宿緑地に戻る。10分休憩。宮田先生が関谷の城(砦)のお話を。

多摩丘陵には数多くの無名の砦群があります。
今まで知られていなかったのにはそれなりの理由もあります。
知らないから無い−のではなく見えなかったものにまで、目を向けること、感性を働かせて探ることで、こうした未知の地域の歴史も見えてくるのではないでしょうか。
同場所。陽だまりの中で先生のお話を聞く。

環境保全は、"緑の環境だけでなく"歴史環境も大事です。歴史古道の宝庫である多摩丘陵の特殊性と無限大の価値、面白さをもっと多くの人に知ってもらえたら素晴らしいと思います。
関屋の切通し1。

鎌倉の朝比奈の切り通しにも似た風情です。
いつ頃この切り通しが築かれたかは不明です。少なくとも江戸末期に近藤勇や沖田総司が通っていた(布田通)ことははっきりしています。切り通しの上を府中と鎌倉を結んでいた鎌倉古道が通っていたらしいことがわかってきているので、中世の南北朝〜室町時代頃に関所を造った際の堀切がその元であったのかも知れません。
関屋の切り通し2。

小野路には他に同じような切通しをもつ古道が2箇所あります(同じ頃に造られたものでしょうか)。
昼でもちょっと薄暗いですが、この切通しを訪れた人は誰でも「最も小野路らしい、おススメのスポット」と感じるようです。
関屋の管理地(竹林)

切り通しから関谷に入りました。「みどりのゆび」の管理している竹林はよく手入れが行き届いていますが、ほかの民地は荒れているところもあります。
お昼が用意されている小野路公会堂に着きました。

前庭では町内会が行っている直売と、まきをくべて作ったけんちん汁と地元の食材で作った赤飯がまっています。

お昼のおもてなし
今回は、暖かいものを暖かくというのがモットーで、おもてなしをしようということになっていたので、皆、てんやわんやでした。けんちん汁は温かくして出せましたが、赤飯は大量なので三度くらいふかしたので、最初のほうはハッポウスチロールに入れたりしましたが遠ざめしていたようです。
このほかに、今年はお煮しめやずいきの煮物、漬物などおかずを出してみましたが、大好評でした。

 

昼食の配布

どうやったら、お客様に、暖かいものを、効率よく、配布できるか、まだまだ反省点は多々あります。お赤飯などふかしながらなどできないでしょうか?
昼食の様子です。

けんちん汁が今は珍しい大がまで、薪を使って炊かれています。
地粉の饅頭も農家の庭先で薪の上の大きな蒸し器で蒸されたものです。
薪で炊いた料理はよく煮しまり深く微妙な味わいです。
小野路流のおもてなしです。
小林さんは金融界の重鎮。

芸術活動にも貢献しておられます。きょうは同じマンションにお住まいの方々を多数ご案内してきてくださいました。
「みどりのゆび」はいろいろな方々に支えられております。
私たちのマップや環境教材を売っています。

マップは増刷しながら何千冊も売れています。
保全活動や緑地基金への寄付などに使われています。
ありがとうございます。
直売の中です。お饅頭などすぐ売り切れました。

この他、地元の金ゴマ、味噌、地粉、卵、野菜、菓子など、
いやしの里のお土産は早いうちになくなってしまいました。 
勝沼から参加した皆さんの代表がお話をしてくださいました。

勝沼はぶどう畑が広がり、多摩丘陵とは少し違った景観が楽しめそうです。
ワインであまりにも有名ですが、、勝沼にもフットパスが計画されており、魅力が広がりそうです。
朝市の会という積極的な市民グループも活躍しておられます。
私たちの中にも勝沼への夢が広がりました。

勝沼朝市さんの参加レポート
お世話になった小野路町内会副会長の山崎さん。

小野路のまちづくりの中心人物です。
古きよきものを残し、新しい可能性を探り、小野路の魅力を高めていこうと大変な努力をされています。
私たちの心のよりどころともなってくださっています。
お昼のおもてなしをしていただいた小林重一さん、文重さん、大沢トミ子さん、大沢キヨさん丸2日がかりでした。

小林さんは小野神社の総代長を40年以上務められてきた、小野路の重鎮です。
小林さんやお隣の大沢さんのお宅は万松寺谷戸の入り口、里山の景観がパッと広がる場所にあります。
小野路の里のおもてなしの精神はここから生まれます。
 山崎さんや小林さんたちのご協力がなければ「みどりのゆび」の活動の意味はありえません。

 

       <第3回>晩秋の小野路…多摩のふるさとを往く そのUへ

講師:宮田太郎先生(歴史古道専門家)
【ご支援いただいた方々(順不同)】
小林重一氏、小林文恵氏、大沢トミ子氏、大沢キヨ氏、田極公一氏(町田歴環管理組合長)
諏訪賢一氏(NPO法人夢連)  
【協力】小野路町内会、町田歴環管理組合、万松寺、小野神社、小島資料館
【後援】町田市 助成:地域社会振興財団、大成建設自然歴史環境基金
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