みどりのゆび 多摩丘陵フットパス・ウォーク
 


第36回【江戸・東京フットパス:“東京古道”新発見!】 
〜原宿の源氏山と八幡太郎の奥州古道〜
【講師:宮田太郎】 

(2013年12月7日(土)10:00〜15:00)

 

【内 容】東京の原宿駅前は付近で一番標高が高いところ。それもそのはず、かつて「源氏山」といわれ源義家(八幡太郎)らが東北地方の合戦の際に往復し、ここで人馬を休め軍議を行った場所だったのです。駅前に今も残る奥州古道や鎌倉街道の痕跡は未だ誰も気がついていません。今回は箱根・足柄から東京町田の小山田を経て府中〜世田谷八幡山から茨城県の常陸太田方面へと道が続いていた古街道の謎を探ります。
【コース】JR山手線「原宿駅」表参道改札口前に午前10時集合〜源氏山と奥州古道、鎌倉古道〜東郷神社〜旧渋谷川〜表参道周辺で自由昼食〜推定・奥州古道と水車跡〜神宮前・熊野神社〜勢揃い坂〜神宮前公園で解散(15:00)。
・参加者:17名
・天気:快晴

 

JR原宿駅表参道口に集合(10:00)、宮田講師より本日のテーマ「奥州古道」と資料によるルートの説明(10:00)。 駅を出発、「この下に源氏山があった」と神宮橋を
渡る。明治神宮鳥居の奥は確かに下がった地形
だ。また表参道側も下がっていたので、この辺り
が丘陵地であったことがわかる。
 
大正5年の測量地図を見ながら、明治神宮内にも2本の推定古道があったと。また、このころの原宿駅は現在より北側にあったことがわかると。 (10:17)。 五輪橋上から右側のイチョウ並木に沿って、府中
からの奥州古道が通っていた。
 
そして、奥州古道はこの水無橋(鉄道開通で切通しに、その上にかけたので水無橋)を通り、現在の表参道のラフォーレ原宿あたりへ向かっている。「ここを八幡太郎義家らが京都から東北へ馬に乗って通ったんです」と(10:28)。 表参道へ出て原宿駅前へ戻る。駅前の路地を入
ると駅前から若い女性が列を成していたジャニー
ズショップ、その横に、この地の旧家飯尾家の跡
地(事業予定地)がある。ここの横の飯尾家の先
祖代々の墓に「この一帯を古来より源氏山と称せ
り。」との旧蹟案内板がある。(10:47)。
 
旧蹟源氏山由来の案内板。 さらに進むと竹下通り、古街道フットパスの「みど
りのゆび」の方々。この道もかっては古道である。
(11:08)。
 
竹下通りを横に入ると、東郷神社がある。東郷神社の説明を聞き、しばらく自由散策(11:22)。 東郷神社では結婚式が行われていた。まわりの
塀には日露戦争の日本海海戦の実写などが飾っ
てある。
 
東郷神社の神池で、今日の参加者そろって、写真を。 同じく、もう一枚(11:37)。
     
東郷神社から明治通りの竹下通り出口へ、「先ほど歩いてきた水無橋から、あの先のラフォーレ原宿を通り、この場所へと奥州古道が続いていたんです。」と宮田講師(11:50)。 明治通りから原宿通りの路地を抜けると低地にな
り、ここが渋谷川(現在は暗渠)が流れていたこと
が道の曲りからもわかる。 (11:56)。
 
暗渠の旧渋谷川参道を再び表参道へ出ると、渋谷川にかかっていた橋の欄干の石柱「参道橋」が保存されている。 「参道橋」の横に葛飾北斎の「富嶽三十六景」に
描かれていた水車による精米の「隠田の水車」の
案内板がある。この渋谷川は童謡「春の小川」の
モデルだそうだ。
  
初冬の表参道を歩道橋の上から。 表参道の「CHANEL」前で午前中終了。この近辺
で分散して昼食をとる(12:02)。
  
昼食後、午後のコース説明(13:00)。表参道より下がった地形で渋谷川の上である。 渋谷川に沿って歩く。右からの曲った道が渋谷川
からの引き込みで、この家のあたりに「隠田の水
車」があったことを突き止めたと説明する宮田講師
(13:11)。
 
少し先を行く、この道が鎌倉から来る鎌倉古道、渋谷川を横切るように通っている。 ここに渋谷川の「隠田橋」の欄干の石塔がある
(13:23)。
 
ふたたび、「隠田の水車」の案内板へ戻り、渋谷川を北上する(13:30)。 神宮前小学校の校庭に「隠田水車」の復元模型
がある。門にも校章の水車の形がある。
 
さらに、旧渋谷川歩道を北へ進む。川の流れと道の曲りが良くわかる。
旧渋谷川歩道と竹下通りからの古道と交差する
地点が盛り上がっている、明治42年測量図を見
ながら、ここに「隠原橋」があったことがわかる。
地形の高低から古道の痕跡を見つけだすことが
できると説明する宮田講師(13:49)。
 
さらに、道路地図から、道の曲りの様子などから古道跡を探し出すこともできると。 さらに進み、キラー通り上の原宿陸橋を渡り、「勢
揃坂」へ。後三年の役(1083年)に八幡太郎義家
が奥州征伐にむかうとき、ここで軍勢を揃えて出
陣したと伝わる(14:47)。
 
「勢揃坂」の神宮前公園で今日のまとめを行い解散しました(15:00)。  
 
 今日(7日)は、みなさまよく御存じの原宿、表参道、ここにあった古道を歩きながら、いろいろな歴史話を熱く語る、古街道研究家 宮田太郎講師による歴史ロマンいっぱいのフットパスでした。
 原宿周辺は丘陵地、古来より源氏山と呼ばれ、南北に渋谷川が流れ、そして奥州古道が通る。また、東西には鎌倉古道が通り宿場町があった。今は暗渠になっている旧渋谷川歩道を歩き、保存されている橋の欄干の石柱を見、宮田講師が突き止めた北斎が描いた「隠田の水車」跡を訪ね、現在の道の地形の高低差、道の曲がり具合から推定される古道を巡った。
 あの若者たちで賑やかな竹下通りも元古道であることにびっくり、明治神宮の参道として整備された表参道の歴史を聞き、東郷平八郎の東郷神社に参拝、最後に、八幡太郎義家が奥州征伐への軍勢を揃えたと伝わる「勢揃坂」まで歩き解散しました(15:00)。
 いつもは多摩丘陵の里山を歩いてる参加者から、「今日はドレスコードは?」など心配されたとの冗談も聞かれ、終わった後は「表参道のイルミネーションを見て帰ります。」と、いつもとちょっぴり変わったお洒落の街、東京のフットパスでした。(田邊博仁)
主  催:NPO法人「みどりのゆび」
講  師:
宮田太郎(古街道研究家)
事務局:神谷、坂本、片岡、田邊
 
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