多摩丘陵フットパス・ウォーク
第35回【多摩三浦丘陵縦走:“新説・推定ルート”探索】
〜横須賀のヤマトタケル古代道〜
【講師:宮田太郎】
(2013年11月26日(火)10:30〜16:00)
【内 容】横須賀走水は日本書紀や古事記でヤマトタケルが東京湾を渡った話で有名な場所。今回は従来の海岸ルート説ではなく、防衛大のある高台を越える小原台古道こそ当時の道だという新視点で探索していきます。雄大な眺望の中を歩きますが、昇り部分は一部路線バスを使って比較的楽なコースにしてみました。
【コース】京急久里浜線「新大津駅」午前10時30分集合〜大津公園〜古東海道ヤマトタケル道〜天神坂〜愛染稲荷〜東京湾大展望の古東海道〜大津諏訪神社〜(134号線大津交差点付近の複数のファミレスで自由昼食)〜大津1丁目バス停=防衛大学校正門バス停下車〜小原台緑地の古街道跡〜走水神社と渡海の浜・御所ヶ崎〜観音崎ボードウォーク(波打ち際の板張り歩道)〜観音崎権現堂洞窟(役行者窟)〜観音崎バス停〜横須賀駅行きで京急本線の最寄り駅。約6キロ。解散は16時。
・参加者:16名(講師含む)
・天気:快晴
新大津駅前からスタート。本日のコース説明、参加者は16名、快晴。(10:40)
本日のルートマップ。新大津周辺の古道を歩く
(赤)〜バスで移動(黄)〜防衛大から新説の古道
を走水まで歩く(赤)〜観音崎の海岸線を歩く(赤)
駅前からの道すがら、「ここも古道の痕跡が」との説明を受けながら大津公園横へ。「横須賀古道散歩」の案内板の説明(10:55)
大津公園横を入り古道の面影残る場所で、現在
位置の確認(11:16)
さらに細い道を抜け、天神坂へ。ここは交通の要衛。ヤマトタケルノミコトの古東海道もここを通ったと推定、中世から江戸時代に、鎌倉への重要な道、江戸時代の古地図にも描かれている(11:26)
天神坂横の狭い道を上がると、樹齢400年のクロ
ガネモチ(鎌倉と三浦半島古木名木50選)に覆わ
れた愛染稲荷(1817年江戸加賀町日本稲荷送本
宮、愛染寺から)へ出る(11:36)
しばらく歩くと、見晴らしの良い眺めに出会う。東京湾、房総半島、これから向かう防衛大のある小原台が見える(11:47)
新大津駅へ戻る。典型的な山坂の多い横須賀の
道を下る。古道跡もこのような道(11:50)
京急久里浜線、本線の二つのガードを抜け、大津駅周辺で昼食。(12:20〜13:20)
午後は、バスで大津1丁目から防衛大学校正門
前まで移動。正面から防大を(13:45)
防衛大横の配水池、小原台緑地を進む。ここから走水神社までの道が宮田講師説による隠れたる古東海道の痕跡が続く(13:50)
防衛大に沿った道の横に明らかに古道の痕跡が
残るくぼんだ道を発見したと説明する宮田講師
(14:00)
防衛大横の道をさらに進む。
防衛大の校舎とグランドを左に見ながら進む(14:07)
ヒイラギの白い花が咲き、とても良い香りを漂わせていた。
古木の樹齢と根の張り出し具合から古道の履歴
が推定できると説明する宮田講師(14:10)
森のロッジ(県立観音崎公園ふれあいの森)で休憩(14:36)
森のロッジ、果実の森を走水神社へ向かて下る
(14:48)
宮田講師が特に絶賛のすばらしい古道跡(14:50)
先ほどの古道跡から右が最後の登り(14:53)
この下に古道跡とおぼしき道跡が見え、これが走水神社へ通じる古道ですと(14:57)
走水神社境内の上に出る。近辺の合祀(M18)さ
れた三社(諏訪社、神明社、加賀社)が祀られて
いる(15:03)
古代稲荷社跡。ヤマトタケルがここから上房国に渡るに際、蝦夷征伐の祈願をしたと伝えられる祠のあった跡地(15:07)
さらに下りる。オトタチバナヒメの詠んだ有名な
歌碑、東郷平八郎、乃木希典ら7名が発起人
となり建立。
「さねさしさがむのをぬにもゆるひの ほなかに
たちてとひしきみはも 勲一等昌子内親王書
(明治天皇第6皇女」
オトタチバナヒメと歌碑の説明(15:12)。
オトタチバナヒメの「舵の碑」(弟橘媛命の顕彰と
海の安全と平和を祈る)の前で(15:20)。
走水神社をバックに。
走水神社境内にある湧水。走水は昔から地下水
が豊富で水質が良いことでも知られ、宿場町とし
て栄え、船に積む飲料水に利用されていた(15:24)
走水神社をあとに、カッター訓練の掛け声の聞こえる防衛大走水海上訓練校の横を通り、観音崎ボートウォークへ向かう(15:37)
沖の東京湾を航行する船舶を眺めながら観音崎
ボートウォークを歩く(15:42)
夕暮時になった観音崎ボートウォークを歩く(15:50)
お疲れ様でした。観音崎バス停近くで一旦解散
しました(16:00)。
時間のある方はもう少し、観音崎灯台下の洞窟(権現洞)まで歩きました。
今日(26日)は快晴、暖かい横須賀(大津〜走水〜観音崎)のヤマトタケル古東海道を従来の海岸ルート説ではなく、防衛大のある高台を越える小原台古道こそ当時の道だという古街道研究家宮田太郎講師の新視点での歴史ロマンあふれるフットパスでした。
いつものように現在と明治の地図を広げ、ヤマトタケルが歩いた古東海道(逗子、葉山から横須賀、走水、千葉へ)の推定ルート、宮田説を含めての説明、そして今日の歩くルートの説明を受けてスタート。午前は、新大津周辺の古東海道と推定される横須賀特有の狭い山坂を東京湾、房総を眺めながら歩きました。午後からは防衛大周辺の森へ入り、いかにも古道らしい道の痕跡をたどりながら走水神社へ出ました。最後は東京湾を行き交う船舶を見ながら御前崎ボードウォークを観音崎まで歩き解散しました(16:00)。(田邊博仁)
主 催
:NPO法人「みどりのゆび」
講 師:
宮田太郎
事務局:
神谷、田邊
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