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<2007年2月>

〜「宿緑地」冬の楽しみ〜

-2007年の抱負-
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冬の雑木林はどうしても地味な印象があると思います。
春のような色とりどりの花が咲くわけでもなく、夏の緑の力強さもなさもなく
秋の紅葉の彩りもありません。
でも、僕は冬の雑木林が四季の中で一番好きです。
ゴンズイ冬芽
静かな林の中で、一人笹を刈っているとき、鎌の刃がかすめるヤブコウジの朱色。
落ち葉を掃いているとき、熊手からこぼれるジャノヒゲの鮮やかな群青色。
冬の地味な色合いの中、いっそう目を引きます。
そして、何より葉を落とした木々の凛とした姿に惹かれます。
ホオノキの天をつくように、まっすぐ上を目指す大ぶりな枝。
葉のある季節にはテーブル状に広がって見えるミズキの枝ぶりは
冬にはトナカイの角が重なったよう。
葉を落とし同じように見える木々、でもよく見るとそれぞれ個性的な枝ぶりをしています。
それに、その枝先に付く春を待つ冬芽は、もっと個性的です。
イヌザクラ冬芽
イヌザクラの目にも鮮やかな紅色の冬芽。

ガマズミの冬芽は産毛をまとった地味な色の中に、赤い色を少しだけのぞかせます。
冬芽には命が失われたように見える冬の樹木の中で
春を待つ力が凝縮されたような「艶ぽっさ」を感じます。
もしかすると、それは僕だけかもしれませんが…。
ガマズミ冬芽
もちろん、林の木々が葉を落とすこの季節は、林にすむ鳥たちを見るにも最良の時季です。
野鳥観察と洒落こみ、林に出かけるのもいいのですが
笹刈りや落ち葉掃きを一人でやっていると思いの外、近くに鳥たちが寄ってきます。
ジョウビタキ、エナガ、シジュウカラ、ルリビタキ等々小鳥たちはもちろん
カケスやオオタカなども思いがけず近くで見ることができます。
ただ、そんなときはカメラなどの用意がなく、記憶にとどめるだけで終わってしまいますが。

このように冬の雑木林を楽しむ一番の方法は、
一人で静かに林の手入れ(笹刈り・落ち葉掃き)をすることかもしれません。
林の中は風も外よりも和らぎ、作業をしていると体も心地よく温まります。
視点がいつもよりも低くも高くもなり、歩くだけだと見落としがちなものでもよく目に入ります。
そしてなんと言っても、陽の入るようになった様々な花が咲く春の雑木林を思い描きながら
作業すること自体がおもしろいものです。
クロモジ冬芽
皆さんもそのような楽しみを味わって見ませんか?

最後に今年の抱負ですが、今年も一年できる限り緑地をおとずれ
四季折々の楽しみを堪能したいと思います。


写真と文: 鶴岡秀樹 (みどりのゆび)

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