他のまちのフットパスをみてみよう 丹沢の清流・四十八瀬川と秦野戸川公園を歩く
2022.11.19
[ 講師:田邊博仁]
表丹沢の台地に拡がる里山風景と紅葉に癒されるフットパスコース
11月19日(土)天気:快晴参加者:10名
リピート希望の多かったコースです。青空に富士山がくっきりの快晴、フットパス日和でした。
渋沢駅からの富士山
ZARDの駅メロが流れる小田急線「渋沢」駅からスタートです。渋沢駅では接近メロディにZARD 「負けないで」(上りホーム)、「揺れる想い」(下りホーム)が流れます。ZARDのボーカル坂井泉水さんが、学生時代、デビュー後も使っていた駅、東口に由来の碑があります。
駅近くの「国栄稲荷神社」に寄り道。ここは昔、東西に通る矢倉沢往還と渋沢峠を経て小田原に至る小田原道が南北に交差し、大山や富士参詣をする人々で賑わったという。
国栄稲荷神社にある大山堂、矢倉沢往還の石碑
どこからも丹沢の山並みが見える快適な風景が続きます。丹沢をよく歩いた会員の佐藤(英)さんに解説をしていただきました。右から二ノ塔、三ノ塔、烏尾山、行者岳・・・塔ノ岳と山並みが続きます。
丹沢の山並みの説明
「小田急はたのテニスガーデン」から急な下り道を抜けると「四十八瀬川」の清流に出ます。市内で一番きれいな川です。
四十八瀬川を左手に、畑地や田んぼを右手に、正面に丹沢の山々の美しい景色を見ながら、川辺の小径を歩きます(下図)。9月中旬には真っ赤な彼岸花が彩り、秦野市の花の名所のひとつです。
塔ノ岳、鍋割山を源とする四十八瀬川の瀬です。このような瀬が四十八もあるのが名の由来です。
四十八瀬川の瀬
四十八瀬川から離れ、今年開通した新東名を下に見、秦野の観光農園や田園風景の小径を進むと、「県立秦野戸川公園」へ出ます。ここで昼飯を食べ。公園のランドマークの“風のつり橋”を渡ります。
県立秦野戸川公園のランドマーク“風のつり橋”
色づき出した丹沢の山々と下を流れる「水無川」の流れ、秦野台地が大きく広がっています。名物の“ザル菊”も見頃でした。
本日参加のみなさまと
県立秦野戸川公園の名物“ザル菊”
ここから、水無川の緑地を下り、市内で1軒のみ残っている作り酒屋「金井酒蔵店」に寄り、バスで渋沢駅に戻り解散しました。
(文と写真:田邊博仁)
再び計画されたわけがわかりました。
初めて参加しました。小田急沿線に住んでいますが、スタートの「渋沢」駅に降りたのは初めて。沿線で標高が一番「高い駅」であり、地元の共有地を駅に提供したことなどを知り、興味深かったです。
駅近くの「国栄稲荷神社」や「矢倉沢往還碑」などを見た後、「四十八瀬川」へ。秋晴れの下、大山一帯の山々がきれいに見えました。
予約してもらっている昼食の時刻に間に合うようにと、急ぎ足で川沿いの道を歩きました。北へ向かうにつれて紅葉が赤みを増して楽しめたうえ、作業をしていた地元の方に交通量の多い道のショートカットを教えてもらうなど、愉快でした。
途中では野鳥のさえずりも聞こえ、4年前に好評だったコースをもう一度計画したという理由がわかりました。
昼食は大きなかき揚げに驚き、蕎麦もおいしく人気の店であるはずです。
午後からは「神奈川県立秦野川公園」の大吊り橋や菊園を散策した後、バスで移動。駅と目的地の間でバスを利用することはありますが、今回のように途中で公共交通機関を利用するのも、場所によってはいいアイデアです。
最後の「金井酒造店」は、前回はできたという試飲が今回はコロナ禍で無理。渋沢駅で解散しましたが、秦野駅では金井酒造の酒を味わえる売店が期間限定でオープンしていて、個人的には帰りにその店に寄って楽しんできました。
(文:畑野祐一)
表丹沢の山々(写真:田邊)
金井酒造店(写真:田邊)