フットパス専門家講座 美の基準のある真鶴 背戸道風景を巡る
2024.05.16
フットパス専門家講座 美の基準のある真鶴 背戸道風景を巡る
[ 講師:浅黄 美彦 ]
「背戸道」と呼ばれる路地を歩きながら真鶴の魅力的な生活風景を巡りました
5月16日(木) 天気:曇参加者:11名
10時に東海道線「真鶴」駅に集合、それだけでなんだか旅に来た気分。戦前の駅舎の前で、「今日のコースでは、海、坂道、みかんの木、古い家あるいは点在する空き家を利活用した移住者のお店を訪ねながら、自然地形の残る真鶴のランドスケープを感じていただきます」とコースのアウトラインを説明し、スタートしました。
まずは「本と美容室」を訪 ねる。真鶴では、車が通れない路地や坂道のことを「背戸道」(せとみち)と呼びます。その背戸道を上りきった丘の上に、古い平屋の木造住宅を改装したものが本と美容室です,生け垣と広い庭が心地よいお店です。外観だけ眺めるつもりが、声をかけていただき内部を見ることができました。髪を切る部屋の奥のほうに本がたくさん置かれている部屋があり、窓からの光がちょうど入り、窓辺で本が読め、珈琲も味わうことができる癒される場所がつくられている印象でした。
本と美容室外観
本と美容室内部
次に訪ねたのは「真鶴出版」。木曜日はお休みなので外観のみですが、背戸道沿いの空き家を、真鶴町の「美の基準」にそって、自らの移住の意味に想いを馳せながら、建築家(トミト・アーキテクチャー)との協働で造り上げた「泊まれる出版社」です。
真鶴出版
さらに背戸道のアップダウンを歩き、石工の碑や丘からの海を眺め、真鶴らしい風景を楽しみました。
石工の碑階段前での集合写真
若い移住者が営む店の締めくくりは、「パン屋秋日和」。2019年にご夫婦で開業したパン屋さん。11時の開店に合わせてやってきました。外観も接客もほのぼのとして真鶴時間を感じさせるお店でした。山食パン、ラムレーズンなど、みなさん買い物も楽しんでいただきました。
パン屋秋日和
午前中の最後は、真鶴フットパスのもうひとつの目的、美の基準に基づき造られた渾身の公共施設「コミュニティ真鶴」の見学です。財政難の折りなのか開館日が少なくなり、まさかの休館は残念でした。ただ敷地内には自由に入ることができるため、中庭、背戸道との関係などを間近に見ることはできました。1994年竣工、設計は美の条例にも関与していた建築家・池上修一さん。
コミュニティ真鶴
コミュニティ真鶴から昔ながらの商店街を歩きながら港へ。西仲商店街は住民のための商店街で、のんびりとした空気と懐かしい風景があります。床屋、美容室が多い真鶴の中でも一押しの床屋がありました。
真鶴の床屋
昼食は港にある「真鶴魚座」で和気あいあいで魚介をいただきました。
満腹となり、午後はのんびりとお土産の干物などを買いつつ、岩海岸に向かい、途中いくつかの道祖神、高台からの海を眺めつつ、鄙びた岩海岸を訪ねました。あまり観光地には立ち寄らず、真鶴のふつうの風景を歩くフットパスでした。
真鶴駅近くの「あけびや珈琲店」の前で解散。
真鶴魚座前
(文と写真:浅黄美彦・田邊)
「美の基準」の実感にワクワク
「みどりのゆび」のフットパスには今年度からの参加ですが、今回は真鶴の街中を中心に回りました。集合時間の朝10時、天気は雨が降りそうな曇り空でしたが午後からは晴天となり、景色も堪能できました。
20年以上前に車で岬の方をぐるりと回って以来2度目の真鶴でしたが、今回はお約束のところではなく街中をじっくりと歩きました。
見て回って思ったことは、アップダウンのある場所に昔からの住宅が残っていることと、その中にリノベーションにより雰囲気の良くなった店舗が予想以上に目についたことでした。
午前中はリノベーションされた店舗や特徴のある建物を中心に見て回り、そのセンスに驚きました。外観だけでなく中も素晴らしく,「ここが真鶴なのか」とさえ思えました。特に「本と美容室」さんでは、中まで見学させていただき、おしゃれだなと実感しました。
道は登り下りがやや大変でしたが、次はどんなお店があるのかと思うと、大変さも吹き飛ぶようなワクワク感がありました。午後は景色がよく見えるところを通りながら「岩海水浴場」まで足を伸ばしました。
お土産として地元で有名なパン屋や干物屋も巡
り、おみやげもバッチリでした。
解散後に地元の喫茶店でケーキセットをみんなで堪能し、良い締めくくりになりました。
本と美容室入口ドア
真鶴道路岩大橋
岩海水浴場あけびや珈琲
(文:太田義博写真:田邊)
[ 講師:浅黄 美彦 ]
「背戸道」と呼ばれる路地を歩きながら真鶴の魅力的な生活風景を巡りました
5月16日(木) 天気:曇参加者:11名
10時に東海道線「真鶴」駅に集合、それだけでなんだか旅に来た気分。戦前の駅舎の前で、「今日のコースでは、海、坂道、みかんの木、古い家あるいは点在する空き家を利活用した移住者のお店を訪ねながら、自然地形の残る真鶴のランドスケープを感じていただきます」とコースのアウトラインを説明し、スタートしました。
まずは「本と美容室」を訪 ねる。真鶴では、車が通れない路地や坂道のことを「背戸道」(せとみち)と呼びます。その背戸道を上りきった丘の上に、古い平屋の木造住宅を改装したものが本と美容室です,生け垣と広い庭が心地よいお店です。外観だけ眺めるつもりが、声をかけていただき内部を見ることができました。髪を切る部屋の奥のほうに本がたくさん置かれている部屋があり、窓からの光がちょうど入り、窓辺で本が読め、珈琲も味わうことができる癒される場所がつくられている印象でした。
本と美容室外観
本と美容室内部
次に訪ねたのは「真鶴出版」。木曜日はお休みなので外観のみですが、背戸道沿いの空き家を、真鶴町の「美の基準」にそって、自らの移住の意味に想いを馳せながら、建築家(トミト・アーキテクチャー)との協働で造り上げた「泊まれる出版社」です。
真鶴出版
さらに背戸道のアップダウンを歩き、石工の碑や丘からの海を眺め、真鶴らしい風景を楽しみました。
石工の碑階段前での集合写真
若い移住者が営む店の締めくくりは、「パン屋秋日和」。2019年にご夫婦で開業したパン屋さん。11時の開店に合わせてやってきました。外観も接客もほのぼのとして真鶴時間を感じさせるお店でした。山食パン、ラムレーズンなど、みなさん買い物も楽しんでいただきました。
パン屋秋日和
午前中の最後は、真鶴フットパスのもうひとつの目的、美の基準に基づき造られた渾身の公共施設「コミュニティ真鶴」の見学です。財政難の折りなのか開館日が少なくなり、まさかの休館は残念でした。ただ敷地内には自由に入ることができるため、中庭、背戸道との関係などを間近に見ることはできました。1994年竣工、設計は美の条例にも関与していた建築家・池上修一さん。
コミュニティ真鶴
コミュニティ真鶴から昔ながらの商店街を歩きながら港へ。西仲商店街は住民のための商店街で、のんびりとした空気と懐かしい風景があります。床屋、美容室が多い真鶴の中でも一押しの床屋がありました。
真鶴の床屋
昼食は港にある「真鶴魚座」で和気あいあいで魚介をいただきました。
満腹となり、午後はのんびりとお土産の干物などを買いつつ、岩海岸に向かい、途中いくつかの道祖神、高台からの海を眺めつつ、鄙びた岩海岸を訪ねました。あまり観光地には立ち寄らず、真鶴のふつうの風景を歩くフットパスでした。
真鶴駅近くの「あけびや珈琲店」の前で解散。
真鶴魚座前
(文と写真:浅黄美彦・田邊)
「美の基準」の実感にワクワク
「みどりのゆび」のフットパスには今年度からの参加ですが、今回は真鶴の街中を中心に回りました。集合時間の朝10時、天気は雨が降りそうな曇り空でしたが午後からは晴天となり、景色も堪能できました。
20年以上前に車で岬の方をぐるりと回って以来2度目の真鶴でしたが、今回はお約束のところではなく街中をじっくりと歩きました。
見て回って思ったことは、アップダウンのある場所に昔からの住宅が残っていることと、その中にリノベーションにより雰囲気の良くなった店舗が予想以上に目についたことでした。
午前中はリノベーションされた店舗や特徴のある建物を中心に見て回り、そのセンスに驚きました。外観だけでなく中も素晴らしく,「ここが真鶴なのか」とさえ思えました。特に「本と美容室」さんでは、中まで見学させていただき、おしゃれだなと実感しました。
道は登り下りがやや大変でしたが、次はどんなお店があるのかと思うと、大変さも吹き飛ぶようなワクワク感がありました。午後は景色がよく見えるところを通りながら「岩海水浴場」まで足を伸ばしました。
お土産として地元で有名なパン屋や干物屋も巡
り、おみやげもバッチリでした。
解散後に地元の喫茶店でケーキセットをみんなで堪能し、良い締めくくりになりました。
本と美容室入口ドア
真鶴道路岩大橋
岩海水浴場あけびや珈琲
(文:太田義博写真:田邊)