•  フットパス活動の記録

全国フットパスの集い2019 in 但馬
2019.10.25
全国フットパスの集い2019 in 但馬
10 月25 日(金)、26 日(土)、27 日(日)
参加者:3 名
日本フットパス協会の発足10 周年を記念した総会。
全国各地で活動するフットパスのグループが集まって、今年は兵庫県北部の但馬地域・豊岡で全国大会が開催されました。私たち町田市の「みどりのゆび」からも3名が参加。二日間にわたって、開催地の魅力を体験するフットパスウォークや活動発表などで交流を深めました。25 日、横殴りの大雨の中東京を発ったわたしたちは、「奥播磨夢倶楽部」のお誘いでJR 姫路駅に集合し、熊本美里町で活動する「フットパス研究会」のメンバーと合流。一路「道の駅播磨」に向かいました。

◎播磨一宮風土記の里
10 月25 日(金)午後 天気: 曇
道の駅の向かいにある播磨一宮(伊和神社)は周囲を杉や檜の巨木に囲まれ、まさに幽玄の世界。564 年土地の豪族、伊和恒郷によって創建されたと伝えられ、最近ではパワースポットとして若者たちにも人気とか。縄文・弥生時代の土器が出土した伊和遺跡や周囲約20m もあるお椀を伏せたような一ツ山古墳、神福寺など、歴史あるコースを歩き、昭和の中頃まで使われたという全長約40m、人力で落ちれば架ける「名畑の流れ橋」のある広大な景観をゆっくり楽しみました。
余談① : 雨上がりの落ち葉の道は滑りやすく怖い。
ただ陽が当たると景色が柔らかくなる。また、高い山の中腹に雲のような白い流れが浮かび、なんとも美しい光景でした。
余談② : そうめん「揖保の糸」。大きな会社で製造しているのではなく、揖保川が流れるこの地域の個人の家で作るそうめんを総称したブランド名だとか。
余談③ : 神福寺でお茶の接待を受けました。駐車場に設けられたトイレが素晴らしかった。車椅子マークが付いた「誰でもトイレ」の左右に男性用と女性用があり、「立派なトイレですね」と言うと「これからの時代、ああいう形じゃないと〜」と嬉しいひとこと。

◎大石りくが暮らしたまちを歩く
10 月26 日(土)午前中 天気 : 雨
JR 豊岡駅に集合し、2班に分かれて行動しました。
豊岡は忠臣蔵で知られる大石内蔵助の妻りくのふるさと。りく女が暮らした城下町の面影を求めて、神武山や豊岡藩京極家陣屋跡などを巡りました。一方では北但震災(1925 年に発生の大地震)復興建築群のレトロでモダンな鉄筋コンクリートの建物が今に使われていたり、カバンの自販機まであるカバンストリートを歩いたことが面白く、印象に残りました。豊岡が古くからの鞄生産地であることを初めて知りました。

◎フットパスフォーラム
10 月26 日(土) 午後
日本フットパス協会が発足して10 周年ということで、協会会長の挨拶などに続いて「フットパス協会の10 年 そしてこれから」と題してわが「みどりのゆび」の会員でもある尾留川さん他2名の方が提言しました。「地域が疲弊するからブームにしない」というメッセージは説得力がありました。各地の若手による熱心な活動報告も頼もしいかぎり。協会が作られるきっかけや歴史などを知ることができたのも有益でした。
余談:フォーラムの後の交流会会場では以前の「フットパスの集いin 中間」でお世話になった「いもり谷」の方にお会いすることができ、懐かしくお話できました。地元名産の但馬牛、紅ズワイガニなどの料理、地酒の試飲も人気で大いに盛り上がりました。

◎志賀直哉の歩いた道「城の崎」にて
10 月27 日(日) 天気 : 雨
JR 豊岡駅駐車場に集合。まずはコウノトリが生息することで知られる戸島湿地付近までバスで移動し、その後、城崎大橋を渡った対岸の城崎温泉を目指して歩こうというコースです。
この日は生憎コウノトリの姿は見られませんでしたが、昭和46 年、ここ豊岡を最後に日本の空から姿を消したコウノトリの人工飼育に成功。現在は100 羽を越えるコウノトリが豊岡を中心に、日本の空を舞っているそうです。一面に広がる豊かな湿原はラムサール条約に登録され、希少な動植物が生息する環境として保全されています。
城崎温泉は文豪志賀直哉の「城崎にて」で知られる日本有数の温泉街。湯治場としての歴史は約1300 年前に遡り、温泉街を流れる丸山川の両岸には枝垂れ柳や桜が趣を添えています。古来、文人墨客に愛された温泉街の各所にある文学碑や城崎文芸館、直也ゆかりの旅館「三木屋」、展望露天風呂で人気の外湯「さとの湯」など、雨のなかを散策する観光客で賑わっていました。7つの公衆浴場を巡るフットパスも、ここならではの楽しみかもしれません。

降り続く雨の中、JR 城崎温泉駅から特急こうのとりで帰途につきました。
(新納 清子)
2019.10.25 14:08 | 固定リンク | フットパス
小野路宿里山交流館イベント
2019.10.16
小野路宿里山交流館イベント
秋の里山フットパスガイドウォーク
10 月16 日(水) 天気:曇 参加者:23 名
講師:田邊 博仁(みどりのゆび)
みどりのゆびと共催で、春と秋に行っている恒例のイベントです。今日(16 日)は22 名のご参加をいただきありがとうございました。町田市内のいろいろなウォーキングでお顔を見た方が何人かいらっしゃり、会話が弾み、楽しいフットパスでした。午前は、「小野路宿コース」で別所バス停からスタート、布田道を歩き、ムクロジ(セッケンノ木)の落ちている実を拾い石鹸水作成の実験にみなさま感激、お孫さんに見せたいと実をお持ち帰りの方々も。ここは、多摩ニュータウンと町田の住宅街の空間にぽつんと取り残された多摩丘陵です。おかげで、のどかな里山風景が広がり歩いて気持ちの良い小径となっています。一本杉公園でトイレ休憩。町田には国内有数の古街道遺跡群があることを「多摩よこやまの道」の案内板でご説明。旧鎌倉街道を小野路宿まで歩いて、その雰囲気を体験していただいた。小野路宿里山交流館で館長のお話とうどん定食とコロッケをいただく。午後は、「小野路城コース」を歩く。令和に建立された「草木塔」と六地蔵を見て、小町井戸と小野路城址、素敵な雑木林を抜けて、稲穂の実った「奈良ばい谷戸」で折り返す。バスの時間がせまり、帰りは小野路バス停へ早足で戻り、急がせて大変申しわけありませんでした。桜咲く春の頃にも小野路フットパスをお楽しみください。
(田邊 博仁)

詳細はNPO 法人「みどりのゆび」のfacebook ページ10 月19 日をご覧ください。
2019.10.16 14:02 | 固定リンク | フットパス
青梅丘陵、秋の草花観察
2019.10.06
スミレ博士・山田隆彦先生と歩く
青梅丘陵、秋の草花観察フットパス
10 月6 日(日) 天気:薄曇 参加者:6 名
講師:山田 隆彦(日本植物友の会副会長)
草花をゆっくり観察しながら歩く楽しいフットパスです。講師は日本植物友の会副会長山田隆彦先生。
今回は秋の青梅丘陵を歩きました。青梅丘陵ハイキングコースをJR 青梅駅から宮ノ平駅まで。ハイキングなら約1時間半のコースを、道端や森の草花を見たり、草花にまつわる興味深いお話を聞いたりしながら、ゆっくりと、歩く途中、昼食をはさみ、約4時間かけて歩きました。途中で観察した主な植物名:アレチヌスビトハギ、カラムシ、キヅタ、アカメガシ、センニンソウ、ヒヨドリジョウゴ、ミズヒキ、ハナタデ、ナキリスゲ、オトコヨウゾメ、ササタケ、キツネノマゴ、ササクサ、シロヤマギク、オオハナワラビ、ユウガギク、ノコンギク、ガンクビソウ、オオバイノモトソウ、マユミ、ゴンズイ、コセンダングサほか。
(田邊 博仁)
詳細はNPO 法人「みどりのゆび」のfacebook ページ10 月8 日をご覧ください。
2019.10.06 13:57 | 固定リンク | フットパス
二人の文豪(武者小路実篤と徳富蘆花)の住まい跡の公園を歩く
2019.07.13
二人の文豪(武者小路実篤と徳富蘆花)の住まい跡の公園を歩く
7 月13 日(土) 天気:曇 参加者:8 名
講師:田邊 博仁(みどりのゆび)
小田急線成城学園駅からスタート。成城の街並み歩きを楽しみ、さらに、国分寺崖線に沿って、緑多い素敵な小径を歩きます。そして、調布へ入り、「雑木林のみち・調布若葉町コース」を進みます。実篤は、水のあるところに住みたいという子供の頃からの願いどおり、70 歳の時に仙川の地へ居をかまえ、90 歳で亡くなるまでの約20 年間を過ごしました。国分寺崖線の傾斜地に沿って建てられた邸宅は、できる限り実篤が暮らした当時のまま保存され、戦後の和風住宅の好例として国の登録有形文化財に指定されています。
次に、蘆花恒春園を訪ねました。明治・大正期の文
豪、徳富蘆花が、39 歳のときに晴耕雨読の田園生活を営むため、当時まだ草深かった千歳村粕谷の地に土地と家屋を求め、「恒春園」と称します。58 歳で亡くなるまでの約20 年間を過ごしました。武蔵野の風景を保存した公園内に、約100 年前の明治の文豪の旧宅(都史跡)がよく保存されていました。
(田邊 博仁)
詳細はNPO 法人「みどりのゆび」のfacebook ページ7 月14 日をご覧ください。
2019.07.13 13:52 | 固定リンク | フットパス
青森で最初のフットパスは?
2019.07.02
青森で最初のフットパスは?
7 月2 日(火) 天気:晴 参加者:1名
また1 つ素敵なフットパスをご紹介します。青森市です。東北は最近あちこち繋がってきてるようですし、北海道からも近いので、皆さんここにも是非行ってあげてください。
7 月3 日、青森大学の小山内誠先生の授業で話をさせていただきました。その前日、幸畑地区という、青森市でも関心度の高い地域の中でのフットパスコースの候補地を見せていただき、夜には小山内先生の率いるNPO「ういむい未来の里」の主要メンバーの方々との意見交換会にも参加させていただきました。
フットパスはやはり行ってみなければわからないものです。観光では、青森のねぶたはあまりにも有名ですが、そのほかの季節では弘前や八戸に押され気味の感もあります。しかし、青森に降り立った途端、空気の清涼感、まちの清潔感、そして驚いたことに行き交う人はじっちゃばっちゃではなく皆おしゃれで、まち自体も上品と、来なくてはわからない実感でした。
戦火で古いものは全焼したとのことでしたが、戦後の昭和的建造物がかなり残っており、アーティスティックな新しい建物と相俟ってクールでありながら暖かなまちでした。
実は、青森はあまり人には教えたくない“住んでみたら最高”のまちで、東京などからの移住者も結構多いのです。青森市を地形地図で見てみると、下北半島、津軽半島、岩木山、八甲田山などに囲まれた大パノラマで、その中で青森市は湾の中央に密着した平地という好条件にあります。まちから観光地のどこに行くにも30 分ほどで行けるそうで、一泊二日でかなり満足度の高い旅になるようです。「三内丸山遺跡」も15分圏内です。ちなみに三内丸山は縄文の昔には海岸の崖っぷちでした。だから遺跡も残るのですね。こんな地形なのでもちろん食べ物も大変豊かで、しじみは十三湖から、白魚は小川原湖からと魚の種類は多く、果物もりんご、さくらんぼ、カシスまで、ネマガリタケ、ミズなど山菜もあります。
 青森市で最初のフットパスの候補地は、青森大学のある幸畑地区です。青森市郊外の少し小高く緑の多い地域で、リンゴ畑の中を縫っている小径、ふくろうやサンショウウオなど貴重な生物の住む森、7 月にフタリシズカやヒメアオキのある涼しい林、陸奥湾の見える丘、岩木山、八甲田山の見える商店街と、なかなかバリエーションに富んだ青森らしさのあるコースです。今度は町田のチームとゆっくり伺いたいと思います。
(神谷 由紀子)



























2019.07.02 13:42 | 固定リンク | フットパス