法人化以来の15年間、進士五十八初代理事長・神谷由紀子事務局長のもとで“みどりのゆび”は活発に活動を続け、町田市内にとどまらず各地に<フットパス>理念を広めることにも貢献してきました。進士さんの退任を受け、尾留川副理事長・神谷事務局長、そして各理事に背中を押され、理事長の役を引き継ぐことになりました。どうぞよろしく。 さて、最近は単なる名所巡りではなく、まちや里を楽しんで歩く企画を旅行会社等も取り上げるようになっていますね。それだけに、“みどりのゆび”が行う活動においては、今一度<フットパス>の理念を確認しておく必要がありましょう。ぼくが考えるには、単に「観光する」の域を超えて、それを誇りとする地元の方々とも交わりつつ、まちや里の魅力を感じとるのが大事ということではないかと。そして地元の皆さんの、「地域を元気に」を目指す営みを理解し支援していく。さらには町田にも来ていただくなど、相互乗り入れ的・継続的な活動をも視野に入れるべきと思います。 ということで、多くの皆さんが“みどりのゆび”の仲間に加わられるよう、期待するものです。

2017年7月
  NPO法人「みどりのゆび」理事長
   高見澤邦郎(首都大学東京名誉教授)