群れ咲く秋草を従えて点在する 磨崖仏や石塔に歴史を忍ぶ池畔散策
2021.10.03
群れ咲く秋草を従えて点在する
磨崖仏や石塔に歴史を忍ぶ池畔散策
歴史ある景勝の地として、都心からも近い箱根。
今回は箱根湯本駅からバスで 26 分という「六道地蔵」で下車してすぐの、眼前に広がる精進池周辺が秋の箱根ならではの植物探査のコースに選ばれました。
ここ元箱根周辺は国道1号線の最高地点の近くに位置し、鎌倉時代の主要街道・湯坂路のもっとも険しい峠にあたります。池畔には元箱根石仏・石塔群が立ち並んでおり、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)に分かれる辻と考えられていました。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974432-s.jpg)
磨崖仏(俗称二十五菩薩東側)
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974440-s.jpg)
ノコンギク
精進池池畔を巡る小径にはノコンギクなど、この季節ならではの野菊の仲間や秋草が群れ咲いて、点在する永仁元年から掘られたという二十数体の磨崖仏群や八百比丘尼、多田満仲の墓など歴史上の人物を祀る石塔の足元を彩るようすは、箱根の歴史散歩の一場面でもあります。
中でも野生バラ愛好家垂涎のサンショウバラ、フジイバラなどが大きな灌木となって赤い実を付け、秋の日射しに輝く姿が印象的でした。
多彩な灌木群の中でも、特に目を引くのは木肌の美しいヒメシャラの大木。庭園木としても人気で、初夏には白い花をたくさん咲かせるはずです。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974449-s.jpg)
精進池の遊歩道から
芦之湯方向へ
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974462-s.jpg)
芦之湯温泉街の先の湿地で
スマホ撮影に夢中
さて、遊歩道をさらに進んで芦之湯方面へ。波うつススキの穂や、湿地帯では早くも色付き始めた草紅葉が迎えてくれました。
(文と写真:横山 禎子
磨崖仏や石塔に歴史を忍ぶ池畔散策
歴史ある景勝の地として、都心からも近い箱根。
今回は箱根湯本駅からバスで 26 分という「六道地蔵」で下車してすぐの、眼前に広がる精進池周辺が秋の箱根ならではの植物探査のコースに選ばれました。
ここ元箱根周辺は国道1号線の最高地点の近くに位置し、鎌倉時代の主要街道・湯坂路のもっとも険しい峠にあたります。池畔には元箱根石仏・石塔群が立ち並んでおり、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)に分かれる辻と考えられていました。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974432-s.jpg)
磨崖仏(俗称二十五菩薩東側)
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974440-s.jpg)
ノコンギク
精進池池畔を巡る小径にはノコンギクなど、この季節ならではの野菊の仲間や秋草が群れ咲いて、点在する永仁元年から掘られたという二十数体の磨崖仏群や八百比丘尼、多田満仲の墓など歴史上の人物を祀る石塔の足元を彩るようすは、箱根の歴史散歩の一場面でもあります。
中でも野生バラ愛好家垂涎のサンショウバラ、フジイバラなどが大きな灌木となって赤い実を付け、秋の日射しに輝く姿が印象的でした。
多彩な灌木群の中でも、特に目を引くのは木肌の美しいヒメシャラの大木。庭園木としても人気で、初夏には白い花をたくさん咲かせるはずです。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974449-s.jpg)
精進池の遊歩道から
芦之湯方向へ
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974462-s.jpg)
芦之湯温泉街の先の湿地で
スマホ撮影に夢中
さて、遊歩道をさらに進んで芦之湯方面へ。波うつススキの穂や、湿地帯では早くも色付き始めた草紅葉が迎えてくれました。
(文と写真:横山 禎子
フットパス専門家講座 スミレ博士と行く秋の箱根
2021.10.03
フットパス専門家講座
スミレ博士と行く秋の箱根
精進池から東芦之湯
[講師:山田 隆彦 ]
箱根周辺特有の野生バラが赤い実をたくさん付けて
10月3日(日) 天気:晴 参加者: 7 名
箱根には、多摩丘陵や高尾山、奥多摩などでは見られない特有な植物が多くあります。「みどりのゆび」では、精進池の畔から芦之湯までを巡りながら秋の気配が濃い植物たちを観察。この時に見られた植物についてご紹介します。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974355-s.jpg)
精進池周辺。右奥に磨崖仏(六道地蔵)の社が写真:横山)
サンショウバラ[山椒薔薇]バラ科
散策しなが ら、コースには点々と生えているのが見られます。葉や刺の形がサンショウに似ているところから、サンショウバラの日本名がつきました。富士・箱根地方のクリ帯からブナ帯の日当たりのよい所に分布しており、大木に覆われ日陰になると、すぐに枯れてしまう植物です。花は、6 月に咲き、径5~6 cm でピンク色をしておりとても奇麗です。一日花ですが、次から次へと咲くので2週間くらいは楽しめます。散策時には、刺に覆われた果実が観察できました。不思議なことに、庭園や庭に植栽したものはよく育つのに、富士・箱根周辺以外で野生しているものは見られません。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974389-s.jpg)
サンショウバラ
フジイバラフジイバラ富士茨 ] バラ科
富士・箱根・丹沢一帯に多く、あとは秩父山地、奈良県大峰山から四国中央山地に点々とブナ帯に分布しています。花期は6~7月で、白色の小さな花を多数つけ、サンショウバラより少し遅れて咲きます。ノイバラに似ていますが、幹は太くしっかりとしていて、小高木状になります。箱根周辺の風衝草原でこんもりと茂って白色の花をつけているのはこの種です。日本のバラ属の中では最も幹が太くなります。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974399-s.jpg)
フジイバラの実(写真:横山)
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974408-s.jpg)
フジイバラの白い花
ヒメシャラ[姫沙羅」ツバキ科
箱根を代表する樹木の一つで、木肌が黄褐色をしていて、とても奇麗です。樹皮の色ですぐにこの木の存在を知ることができます。箱根が北限で、屋久島まで分布しますが、中国地方には生えていません。北限にもかかわらず、この地域の個体数が多いのは不思議です。花期は5月で、花は白色、上向きに咲き、地面に落ちている花を見て、咲いているのに気づきます。ヒコサンヒメシャラも生えており、ヒメシャラより花は大きく、2ヵ月ほど遅く7 月に咲きます。花のない時には、黄褐色の樹皮に細い黒い縞が入っているので、見分けられます。丹沢以西、九州まで分布しています。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974415-s.jpg)
ヒメシャラ
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974423-s.jpg)
オトメアオイ
その他、淡紅色の花をつけるヤマジオウや箱根周辺と伊豆半島に分布するオトメアオイがあり、多摩地方に多いタマノカンアオイとの比較も興味深い。春のスミレ類では、濃い紅色の花をつけるエイザンスミレやシコクスミレ、花弁は白く、距(花の後ろに飛びでている箇所で蜜が溜まっています)がピンク色のオトメスミレなどが楽しめます。アップダウンもあまりなく四季折々の花が楽しめますので、お勧めの散策コースです。
(文と写真:山田 隆彦
スミレ博士と行く秋の箱根
精進池から東芦之湯
[講師:山田 隆彦 ]
箱根周辺特有の野生バラが赤い実をたくさん付けて
10月3日(日) 天気:晴 参加者: 7 名
箱根には、多摩丘陵や高尾山、奥多摩などでは見られない特有な植物が多くあります。「みどりのゆび」では、精進池の畔から芦之湯までを巡りながら秋の気配が濃い植物たちを観察。この時に見られた植物についてご紹介します。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974355-s.jpg)
精進池周辺。右奥に磨崖仏(六道地蔵)の社が写真:横山)
サンショウバラ[山椒薔薇]バラ科
散策しなが ら、コースには点々と生えているのが見られます。葉や刺の形がサンショウに似ているところから、サンショウバラの日本名がつきました。富士・箱根地方のクリ帯からブナ帯の日当たりのよい所に分布しており、大木に覆われ日陰になると、すぐに枯れてしまう植物です。花は、6 月に咲き、径5~6 cm でピンク色をしておりとても奇麗です。一日花ですが、次から次へと咲くので2週間くらいは楽しめます。散策時には、刺に覆われた果実が観察できました。不思議なことに、庭園や庭に植栽したものはよく育つのに、富士・箱根周辺以外で野生しているものは見られません。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974389-s.jpg)
サンショウバラ
フジイバラフジイバラ富士茨 ] バラ科
富士・箱根・丹沢一帯に多く、あとは秩父山地、奈良県大峰山から四国中央山地に点々とブナ帯に分布しています。花期は6~7月で、白色の小さな花を多数つけ、サンショウバラより少し遅れて咲きます。ノイバラに似ていますが、幹は太くしっかりとしていて、小高木状になります。箱根周辺の風衝草原でこんもりと茂って白色の花をつけているのはこの種です。日本のバラ属の中では最も幹が太くなります。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974399-s.jpg)
フジイバラの実(写真:横山)
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974408-s.jpg)
フジイバラの白い花
ヒメシャラ[姫沙羅」ツバキ科
箱根を代表する樹木の一つで、木肌が黄褐色をしていて、とても奇麗です。樹皮の色ですぐにこの木の存在を知ることができます。箱根が北限で、屋久島まで分布しますが、中国地方には生えていません。北限にもかかわらず、この地域の個体数が多いのは不思議です。花期は5月で、花は白色、上向きに咲き、地面に落ちている花を見て、咲いているのに気づきます。ヒコサンヒメシャラも生えており、ヒメシャラより花は大きく、2ヵ月ほど遅く7 月に咲きます。花のない時には、黄褐色の樹皮に細い黒い縞が入っているので、見分けられます。丹沢以西、九州まで分布しています。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974415-s.jpg)
ヒメシャラ
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1651974423-s.jpg)
オトメアオイ
その他、淡紅色の花をつけるヤマジオウや箱根周辺と伊豆半島に分布するオトメアオイがあり、多摩地方に多いタマノカンアオイとの比較も興味深い。春のスミレ類では、濃い紅色の花をつけるエイザンスミレやシコクスミレ、花弁は白く、距(花の後ろに飛びでている箇所で蜜が溜まっています)がピンク色のオトメスミレなどが楽しめます。アップダウンもあまりなく四季折々の花が楽しめますので、お勧めの散策コースです。
(文と写真:山田 隆彦
緑地管理
2021.09.19
緑地管理
生い茂る夏草刈りと枯れ木の整備
人気ある切通しの景観も改善
当会管理地は町田市小野路町大犬久保谷戸の奥で、布田道沿いの1) 緑地 後背山地と 2) 竹林です。布田道は江戸期小野路宿から甲州街道調布の布田五宿を結ぶ重要な脇往還であり人馬が行き交いました。そんな長い歴史と緑豊かな自然に恵まれて、管理地は心安らぐ憩いの広場でもあり汗をかく作業場でもあります。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103166-s.jpg)
2021年 9 月 19 日 日 天気:晴 参加者: 9 名
[緑地草刈り] 6 月作業以来の現地は夏草が緑地全体を厚く覆い、中央部の枯れ高木は強風で倒れ、西側部分では高さ 3 mを超えるオオブタクサがはびこるという著しく荒廃した有り様。先ずは草刈機で物置小屋への通路と駐車地の草刈りの後、手鎌で小屋近辺の草刈りを継続した。草刈機 2 台は花粉アレルギーが懸念されるオオブタクサ刈りに集中した。
6月町田市に伐木を要請していた枯れた高木が処理される前に倒壊していたので、チェーンソーを扱える石垣さんが木幹は短く切断して脇に置き、枝類は一カ所に積み上げて乾燥後には焼却出来るよう整理してくれた。
全員で草刈機もフル稼働させて雑草刈りをしたが、午前中の 2 時間では必要最低限しか出来ず、なお緑地全体は荒れた印象のままで終わった。
10月 31 ( 日 ) 天気:曇のち小雨 参加者: 9 名
[緑地草刈り] 布田道沿いのヒガンバナ葉周りの雑草を手鎌で除き、カナムグラが取り付く灌木類を切り取り、先に草刈機で刈り積んでいた刈草を奥に移した。前回作業では不充分なため適宜折りを見て草刈りを相当継続してあったので、天気予報より早く冷たい小雨が降り始め作業は途中で切り上げたが、緑地全体として整備され美しい印象となった。
鈴木由 さんと神谷さんが前回積んであった倒木枝を焼却する焚火でリンゴ、ジャガイモ、サツマイモのホイル焼きをしてくれたので、作業の終わりに皆で楽しむことが出来た。特に紅玉リンゴ焼きは酸味を残す甘みが香ばしく嬉しかった。
11月 14 ( 日 ) 天気:晴 参加者: 6 名
[竹林草刈り ] 竹林エリアの危険な枯木は町田市が要請どおり伐木してくれたが、予算の関係から搬出されず短く切断して並べられていた。集会場付近は雑草と小竹がはびこり足を踏み入れ難い状態につき、先ずは全員で駐車地から草刈りをしてアクセス路確保に専念した。
集会場周辺は一応改善されたが、管理域全体では倒木や倒れそうな竹や木々が散見される荒れた状態のままであり、次回以降の作業課題とした。
12月 12 日 日 天気:晴 参加者: 6 名
[竹林整備 ] 前半は前回に続き集会場の草刈りと灌木除伐をして来春筍刈りへの準備を進めた。後半はハイカーが往来する切通し付近に移動して布田道との境界部の整備に当たった。枯れた竹を切り倒したり、道脇に落下した木枝や腐蝕した竹積みを片付けて、通行人に被害が出ないようにすると共に人気ある切通し景観改善に役立てた。
切通しの小野路宿絵入り当会案内板を埋め戻し、緑地の案内板文字を書き直し、会員募集チラシ箱の新設など、広報活動強化策として来春桜が咲く前に整備しておきたい。
(写真:神谷 由紀子)
2022年 1 月 16 ( 日 ) 天気:晴 参加者:9名
[看板整備 ] 経年劣化で傷んだ緑地 竹林周辺エリアの看板類を原状回復させるとの事務局長提案で看板類 4 本はペンキ文字上塗り アクリル板取替え 杭先削り直しなど整備加工のうえ、然るべき位置に埋め戻し、設置当初に迫る見易さと美観を取り戻すことが出来た。特に当会里山マップ案内板は通りすがりのハイカーに好評であり、マップ販促と新会員募集に効果的な内容 形式を今後皆でさらに検討し地道な改良を続けて行きたい。
風もなく穏やかながら小寒い緑地では、我々の作業成果を褒めるかのようにロウバイが甘く優しい香りを漂わせてくれるなか、久しぶりに皆で揃って「小野路宿里山交流館」に向かい、素朴で味わい深い名物地粉ウドンの昼食を楽しんでから解散した。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103175-s.jpg)
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103185-s.jpg)
タヌキの足跡と松ボックリの炭緑地の整備をしていると、時々面白いものに出合う。
この間、緑地の隣の畑にタヌキの足跡を見つけた。メイさんが「大きいのと小さいのと両方あるわよ」と気が付いて、親子の足跡に違いないとの結論になった。
暗くなってから、親子のタヌキが山から下りて来て、フカフカの土が気持ち良くて歩き回ったのだろうか。足跡は1回しかないので、耕した直後が一番のお気に入りなのだろうか。他の畑でも足跡を見ると、どんな顔をして歩いているのかと想像してしまう。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103197-s.jpg)
松ボックリの炭。除臭用にも楽しそう
焚き火をした時、松ボックリの炭を作ったことがある。蓋に小さな穴を開けた缶に松ボックリを並べ、火の中に置いておくとシューシューと水蒸気が出てくる。水蒸気が止まった時に火から缶を外し、蓋に栓をして冷めるまで置くと、見事な松ボックリの炭が出来上がっている。簡単でおもしろい。これから焚き火の時は、いろいろな素材で炭を作るのはどうでしょうか。
求む『 蓋付きの缶 』『 松ボックリ 』『 炭にしたいもの 』 。
(文:鈴木由美子 写真:神谷)
生い茂る夏草刈りと枯れ木の整備
人気ある切通しの景観も改善
当会管理地は町田市小野路町大犬久保谷戸の奥で、布田道沿いの1) 緑地 後背山地と 2) 竹林です。布田道は江戸期小野路宿から甲州街道調布の布田五宿を結ぶ重要な脇往還であり人馬が行き交いました。そんな長い歴史と緑豊かな自然に恵まれて、管理地は心安らぐ憩いの広場でもあり汗をかく作業場でもあります。
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![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103166-s.jpg)
2021年 9 月 19 日 日 天気:晴 参加者: 9 名
[緑地草刈り] 6 月作業以来の現地は夏草が緑地全体を厚く覆い、中央部の枯れ高木は強風で倒れ、西側部分では高さ 3 mを超えるオオブタクサがはびこるという著しく荒廃した有り様。先ずは草刈機で物置小屋への通路と駐車地の草刈りの後、手鎌で小屋近辺の草刈りを継続した。草刈機 2 台は花粉アレルギーが懸念されるオオブタクサ刈りに集中した。
6月町田市に伐木を要請していた枯れた高木が処理される前に倒壊していたので、チェーンソーを扱える石垣さんが木幹は短く切断して脇に置き、枝類は一カ所に積み上げて乾燥後には焼却出来るよう整理してくれた。
全員で草刈機もフル稼働させて雑草刈りをしたが、午前中の 2 時間では必要最低限しか出来ず、なお緑地全体は荒れた印象のままで終わった。
10月 31 ( 日 ) 天気:曇のち小雨 参加者: 9 名
[緑地草刈り] 布田道沿いのヒガンバナ葉周りの雑草を手鎌で除き、カナムグラが取り付く灌木類を切り取り、先に草刈機で刈り積んでいた刈草を奥に移した。前回作業では不充分なため適宜折りを見て草刈りを相当継続してあったので、天気予報より早く冷たい小雨が降り始め作業は途中で切り上げたが、緑地全体として整備され美しい印象となった。
鈴木由 さんと神谷さんが前回積んであった倒木枝を焼却する焚火でリンゴ、ジャガイモ、サツマイモのホイル焼きをしてくれたので、作業の終わりに皆で楽しむことが出来た。特に紅玉リンゴ焼きは酸味を残す甘みが香ばしく嬉しかった。
11月 14 ( 日 ) 天気:晴 参加者: 6 名
[竹林草刈り ] 竹林エリアの危険な枯木は町田市が要請どおり伐木してくれたが、予算の関係から搬出されず短く切断して並べられていた。集会場付近は雑草と小竹がはびこり足を踏み入れ難い状態につき、先ずは全員で駐車地から草刈りをしてアクセス路確保に専念した。
集会場周辺は一応改善されたが、管理域全体では倒木や倒れそうな竹や木々が散見される荒れた状態のままであり、次回以降の作業課題とした。
12月 12 日 日 天気:晴 参加者: 6 名
[竹林整備 ] 前半は前回に続き集会場の草刈りと灌木除伐をして来春筍刈りへの準備を進めた。後半はハイカーが往来する切通し付近に移動して布田道との境界部の整備に当たった。枯れた竹を切り倒したり、道脇に落下した木枝や腐蝕した竹積みを片付けて、通行人に被害が出ないようにすると共に人気ある切通し景観改善に役立てた。
切通しの小野路宿絵入り当会案内板を埋め戻し、緑地の案内板文字を書き直し、会員募集チラシ箱の新設など、広報活動強化策として来春桜が咲く前に整備しておきたい。
(写真:神谷 由紀子)
2022年 1 月 16 ( 日 ) 天気:晴 参加者:9名
[看板整備 ] 経年劣化で傷んだ緑地 竹林周辺エリアの看板類を原状回復させるとの事務局長提案で看板類 4 本はペンキ文字上塗り アクリル板取替え 杭先削り直しなど整備加工のうえ、然るべき位置に埋め戻し、設置当初に迫る見易さと美観を取り戻すことが出来た。特に当会里山マップ案内板は通りすがりのハイカーに好評であり、マップ販促と新会員募集に効果的な内容 形式を今後皆でさらに検討し地道な改良を続けて行きたい。
風もなく穏やかながら小寒い緑地では、我々の作業成果を褒めるかのようにロウバイが甘く優しい香りを漂わせてくれるなか、久しぶりに皆で揃って「小野路宿里山交流館」に向かい、素朴で味わい深い名物地粉ウドンの昼食を楽しんでから解散した。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103175-s.jpg)
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103185-s.jpg)
タヌキの足跡と松ボックリの炭緑地の整備をしていると、時々面白いものに出合う。
この間、緑地の隣の畑にタヌキの足跡を見つけた。メイさんが「大きいのと小さいのと両方あるわよ」と気が付いて、親子の足跡に違いないとの結論になった。
暗くなってから、親子のタヌキが山から下りて来て、フカフカの土が気持ち良くて歩き回ったのだろうか。足跡は1回しかないので、耕した直後が一番のお気に入りなのだろうか。他の畑でも足跡を見ると、どんな顔をして歩いているのかと想像してしまう。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1652103197-s.jpg)
松ボックリの炭。除臭用にも楽しそう
焚き火をした時、松ボックリの炭を作ったことがある。蓋に小さな穴を開けた缶に松ボックリを並べ、火の中に置いておくとシューシューと水蒸気が出てくる。水蒸気が止まった時に火から缶を外し、蓋に栓をして冷めるまで置くと、見事な松ボックリの炭が出来上がっている。簡単でおもしろい。これから焚き火の時は、いろいろな素材で炭を作るのはどうでしょうか。
求む『 蓋付きの缶 』『 松ボックリ 』『 炭にしたいもの 』 。
(文:鈴木由美子 写真:神谷)
コロナ禍で田植え作業は断念 草刈りの合間に散策する人と交流も
2021.06.12
コロナ禍で田植え作業は断念 草刈りの合間に散策する人と交流も
6月12日(土) 天気:晴 参加者:5名
前回の物置小屋前の広場より西側に拡げての草 刈り作業を開始。2台のエンジン草刈り機のうち
1台は不調だったので、合田さんの使う1台と手 鎌で作業。手鎌ではやっぱりはかどらない。思う ように刈り払い面積を拡げられなかった。
三々五々、緑地付近を散策する人も増えている。 私たちが休憩していると、そんな中の一人から声 がかかったのでお誘いし、しばし歓談。「みどり のゆび」の活動やフットパスの冊子を発行してい ることなどをおしゃべりする。
この日は地元在住の会員、廣瀬さんから大玉キ ャベツのお土産があった。帰宅後、妹に「キャベ ツを分けてあげる」と連絡すると、「里帰りでも してきたみたい」と言って取りに来てくれた。
当初、恵泉女学園大学の田んぼで田植えを手伝 うことになっていた日ではあったが、「緊急事態 下なので公共交通機関を使わず参加できる方、コ ロナ感染不安を感じない方、という条件をクリア し、参加希望される方は、事前に参加意思表明く ださい」という連絡で不参加に。しばらくは不自 由なことが続くのだろうか。
(新納 清子)
6月12日(土) 天気:晴 参加者:5名
前回の物置小屋前の広場より西側に拡げての草 刈り作業を開始。2台のエンジン草刈り機のうち
1台は不調だったので、合田さんの使う1台と手 鎌で作業。手鎌ではやっぱりはかどらない。思う ように刈り払い面積を拡げられなかった。
三々五々、緑地付近を散策する人も増えている。 私たちが休憩していると、そんな中の一人から声 がかかったのでお誘いし、しばし歓談。「みどり のゆび」の活動やフットパスの冊子を発行してい ることなどをおしゃべりする。
この日は地元在住の会員、廣瀬さんから大玉キ ャベツのお土産があった。帰宅後、妹に「キャベ ツを分けてあげる」と連絡すると、「里帰りでも してきたみたい」と言って取りに来てくれた。
当初、恵泉女学園大学の田んぼで田植えを手伝 うことになっていた日ではあったが、「緊急事態 下なので公共交通機関を使わず参加できる方、コ ロナ感染不安を感じない方、という条件をクリア し、参加希望される方は、事前に参加意思表明く ださい」という連絡で不参加に。しばらくは不自 由なことが続くのだろうか。
(新納 清子)
多摩丘陵フットパス専門家講座 岡上のバラガーデンから玉川学園、 町田へ
2021.05.30
多摩丘陵フットパス専門家講座 岡上のバラガーデンから玉川学園、 町田へ
[講師:高見澤 邦郎 ]
急階段や尾根道がつなぐ豊かな日常
5月30日(日) 天気:晴 (一時雨) 参加者:11名 フットパスガイドマップの3と4をつなげて、
尾根と谷戸を、緑と住宅をという企画です(電車なら10分ちょっとですが)。朝10時、小田急線鶴川駅北口改札に集合し、町田寄りの踏切を渡って直進、鶴見川を渡って最初に立ち寄ったのが「さんかくガーデン」。道路と水路に挟まれた小さな土地を四季折々の草花でよみがえらせた住民管理の広場です。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994307-s.jpg)
「さんかくガーデン」は花一杯
先を急ぐので尾根に上がらずそのまま和光大学 方向へ。左に岡上の急坂の住宅地、右にわずかに 残った田んぼが見える道を10分ほど歩くと、建築 工房があって「季の庭」の表示が。この庭は上の 斜面にあった2軒の住宅が取り壊された跡地を工 房の夫妻が購入して開園したとのこと。この季節 はバラが美しいガーデンですが、残念ながらコロ ナ禍で閉鎖中。手前の急坂を登って上から眺めて みました。庭の向こうに大学が見えます。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994314-s.jpg)
手前が「季の庭」
さらに急な階段を上がって尾根道に到達。左側 の谷戸は川崎市の緑地保全地区に指定された樹林 帯で、右側には結構昔に建ったとおぼしい住宅が 続きます。やがて道は細くなり、都県境の標識が 地表に打たれているあたりからは左右とも玉川大 学の構内で、農学部の牛舎もありました。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994328-s.jpg)
牛舎が残っていました(浅黄)
さて道はそのまま玉川大学の構内に入ります。 手入れのいいキャンパスに並ぶ校舎を見ながら進 むと、再び左側に住宅が並ぶように。このあたり、 鎌倉古道沿いで住所は横浜市奈良町ながら、もう 玉川学園前駅にほど近い住宅地。左に奈良北団地 に下りる信号を越えたあたりから丘と谷戸の風景 が広がり、道沿いにニラハウス(作家・赤瀬川源 平さんが住んだ家)も。そのまま下って小田急線 踏切、そして駅。12時前に到着し、南口の和食屋 さんとイタリアンの店に分かれて昼食をとりまし た。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994335-s.jpg)
以前は屋根にニラが植えてありました
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994364-s.jpg)
かしの木山公園入口
午後の部は、まず1週間前に建替えオープンの学 園駅前コミュニティセンターを見学。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994352-s.jpg)
新装なった「玉川学園コミュニティセンター」(浅黄)
右に下って恩田川を渡ります。長い道のりで皆 さんお疲れ、「こがさかベイク」のカフェでお茶 タイムを取ることに。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994372-s.jpg)
「こがさかベイク」で一休み(浅黄)
東側に道をとって急坂を登り、再び鎌倉古道を 進みます。住宅地を抜けると右側に三井住友海上 のグラウンド(手前に町田市街地、遠くに丹沢・ 大山が望める)、左側は深い緑の昭和薬科大学。 さらに進んで元からの樹林を保全している「かし の木山自然公園(通称どんぐり山公園)」を歩き、 南の出入口から住宅地の中を行くと「鞍掛の松」 の碑(鎌倉攻めのとき新田義貞がここで休んだ) のある小さな公園に出ました。
休憩後、高ヶ坂遺跡(縄文中期の敷石住居跡)、 熊野神社を経て最終目的地の「芹が谷公園」に到 着。国内では唯一とされる版画専門の「国際版画 美術館」があります。公園は水と緑に恵まれた一 帯で、小さな子ども連れの家族がたくさん訪れて いました。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994379-s.jpg)
芹が谷公園の入口に国際版画美術館が建つ
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994386-s.jpg)
動く彫刻、水がザーッと落ちてくる
雲行きが怪しいなと思ったら夕立がきて、公園 の東屋でしばし雨宿り。小やみになったところで 町田駅へ向かい、4時過ぎに解散しました。
川崎市から出発し横浜市をかすめ町田市へと結 構歩いたわけですが、谷戸の風景、丘陵の住宅地、 緑につつまれた学園や公園などを楽しむことがで きました。なおこのコース、トイレが駅前と公園 にしかないことにご注意ください。
( 文と写真:高見澤 邦郎 )
点 と 線
今回のルートはいずれもよく見聞きしている場 所でしたが「点」を知っていただけで、フットパ スでそれらを結ぶ「線」を歩くことができ、面白 い経験でした。以前、和光大学から玉川学園に抜 けるルートを適当に歩きはじめ、山越え谷越えで エライ目にあったことがあります。今回、尾根沿 いルートを知り、目からウロコ。また、学園南側 尾根の、今回一緒に歩いたTさん宅の前の道は、 なんと鎌倉古道だという。「鎌倉古道沿いにお住 まい?」。歴史に隣接している暮らしのようでち ょっと羨ましい。これをきっかけに鎌倉古道その ものにも俄然興味が湧きました。
途中で立ち寄った玉川学園駅前の新装コミュニ ティセンター入口にはユニークなベンチが置かれ ています。駅前の樹齢92年の大ケヤキ 夏は大 空に緑の葉がそよぎ、冬は天に大枝を差しのべる 姿が「いってらっしゃい」「おかえり」と言って いるようでした。それが枯死し2017年に切り倒さ れたのを、町の人たちが希望して蘇らせたのです。 それが町内在住の木彫家・前田忠一(ただかず)さ んにより姿を変えてお目見えしています。背板の 両面には町田市の鳥・カワセミ、ウサギ、イヌ、 バク、ミミズクたちが浅彫りされ「ようこそ」
「またね」と。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994393-s.jpg)
大ケヤキがベンチになった(浅黄)
( 文:塩澤 珠江 )
[講師:高見澤 邦郎 ]
急階段や尾根道がつなぐ豊かな日常
5月30日(日) 天気:晴 (一時雨) 参加者:11名 フットパスガイドマップの3と4をつなげて、
尾根と谷戸を、緑と住宅をという企画です(電車なら10分ちょっとですが)。朝10時、小田急線鶴川駅北口改札に集合し、町田寄りの踏切を渡って直進、鶴見川を渡って最初に立ち寄ったのが「さんかくガーデン」。道路と水路に挟まれた小さな土地を四季折々の草花でよみがえらせた住民管理の広場です。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994307-s.jpg)
「さんかくガーデン」は花一杯
先を急ぐので尾根に上がらずそのまま和光大学 方向へ。左に岡上の急坂の住宅地、右にわずかに 残った田んぼが見える道を10分ほど歩くと、建築 工房があって「季の庭」の表示が。この庭は上の 斜面にあった2軒の住宅が取り壊された跡地を工 房の夫妻が購入して開園したとのこと。この季節 はバラが美しいガーデンですが、残念ながらコロ ナ禍で閉鎖中。手前の急坂を登って上から眺めて みました。庭の向こうに大学が見えます。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994314-s.jpg)
手前が「季の庭」
さらに急な階段を上がって尾根道に到達。左側 の谷戸は川崎市の緑地保全地区に指定された樹林 帯で、右側には結構昔に建ったとおぼしい住宅が 続きます。やがて道は細くなり、都県境の標識が 地表に打たれているあたりからは左右とも玉川大 学の構内で、農学部の牛舎もありました。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994328-s.jpg)
牛舎が残っていました(浅黄)
さて道はそのまま玉川大学の構内に入ります。 手入れのいいキャンパスに並ぶ校舎を見ながら進 むと、再び左側に住宅が並ぶように。このあたり、 鎌倉古道沿いで住所は横浜市奈良町ながら、もう 玉川学園前駅にほど近い住宅地。左に奈良北団地 に下りる信号を越えたあたりから丘と谷戸の風景 が広がり、道沿いにニラハウス(作家・赤瀬川源 平さんが住んだ家)も。そのまま下って小田急線 踏切、そして駅。12時前に到着し、南口の和食屋 さんとイタリアンの店に分かれて昼食をとりまし た。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994335-s.jpg)
以前は屋根にニラが植えてありました
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994364-s.jpg)
かしの木山公園入口
午後の部は、まず1週間前に建替えオープンの学 園駅前コミュニティセンターを見学。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994352-s.jpg)
新装なった「玉川学園コミュニティセンター」(浅黄)
右に下って恩田川を渡ります。長い道のりで皆 さんお疲れ、「こがさかベイク」のカフェでお茶 タイムを取ることに。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994372-s.jpg)
「こがさかベイク」で一休み(浅黄)
東側に道をとって急坂を登り、再び鎌倉古道を 進みます。住宅地を抜けると右側に三井住友海上 のグラウンド(手前に町田市街地、遠くに丹沢・ 大山が望める)、左側は深い緑の昭和薬科大学。 さらに進んで元からの樹林を保全している「かし の木山自然公園(通称どんぐり山公園)」を歩き、 南の出入口から住宅地の中を行くと「鞍掛の松」 の碑(鎌倉攻めのとき新田義貞がここで休んだ) のある小さな公園に出ました。
休憩後、高ヶ坂遺跡(縄文中期の敷石住居跡)、 熊野神社を経て最終目的地の「芹が谷公園」に到 着。国内では唯一とされる版画専門の「国際版画 美術館」があります。公園は水と緑に恵まれた一 帯で、小さな子ども連れの家族がたくさん訪れて いました。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994379-s.jpg)
芹が谷公園の入口に国際版画美術館が建つ
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994386-s.jpg)
動く彫刻、水がザーッと落ちてくる
雲行きが怪しいなと思ったら夕立がきて、公園 の東屋でしばし雨宿り。小やみになったところで 町田駅へ向かい、4時過ぎに解散しました。
川崎市から出発し横浜市をかすめ町田市へと結 構歩いたわけですが、谷戸の風景、丘陵の住宅地、 緑につつまれた学園や公園などを楽しむことがで きました。なおこのコース、トイレが駅前と公園 にしかないことにご注意ください。
( 文と写真:高見澤 邦郎 )
点 と 線
今回のルートはいずれもよく見聞きしている場 所でしたが「点」を知っていただけで、フットパ スでそれらを結ぶ「線」を歩くことができ、面白 い経験でした。以前、和光大学から玉川学園に抜 けるルートを適当に歩きはじめ、山越え谷越えで エライ目にあったことがあります。今回、尾根沿 いルートを知り、目からウロコ。また、学園南側 尾根の、今回一緒に歩いたTさん宅の前の道は、 なんと鎌倉古道だという。「鎌倉古道沿いにお住 まい?」。歴史に隣接している暮らしのようでち ょっと羨ましい。これをきっかけに鎌倉古道その ものにも俄然興味が湧きました。
途中で立ち寄った玉川学園駅前の新装コミュニ ティセンター入口にはユニークなベンチが置かれ ています。駅前の樹齢92年の大ケヤキ 夏は大 空に緑の葉がそよぎ、冬は天に大枝を差しのべる 姿が「いってらっしゃい」「おかえり」と言って いるようでした。それが枯死し2017年に切り倒さ れたのを、町の人たちが希望して蘇らせたのです。 それが町内在住の木彫家・前田忠一(ただかず)さ んにより姿を変えてお目見えしています。背板の 両面には町田市の鳥・カワセミ、ウサギ、イヌ、 バク、ミミズクたちが浅彫りされ「ようこそ」
「またね」と。
![](https://www.midorinoyubi-footpath.jp/cgi-bin/cafe/img/1628994393-s.jpg)
大ケヤキがベンチになった(浅黄)
( 文:塩澤 珠江 )